「よし出来た!」



世にも恐ろしいタレが完成した。
これで一人退場!
ロックオンは皿を片手にニヤリと笑う。
その背後でハレルヤがロックオンの飲み物に同じタレを入れ、ニヤリ。
更にその後ろでは刹那がアレルヤの皿にタレを入れ、涼しい顔。



さあ、食え!



「ティエリアー、蟹が美味そうに焼けたみたいだぜ?待ってたんだろ?」


親切なフリをしてロックオンはティエリアに皿を差し出した。
食えよ、と。


「蟹ならもう―」

「はい、ティエリアっ」


ティエリアはもう食べたからいいと断ろうとしたが、
ロックオン達の企みを知らないに蟹を乗せられてしまった。


「……ありがとう」


これは食べなければ。
ティエリア・アーデ、蟹を食。
した途端!


「ぐっ!!!」


ぴしぱしぴきっ!
眼鏡に亀裂が走り、ティエリアはドサっとその場に倒れた。
ぴくぴくしている。


「どうしたの!?」


はオロオロしながらティエリアの体を揺する。
その斜め後ろ、倒れた仲間を見ながらハレルヤはシレっと言い放った。


「なんだ、腹痛か?ご愁傷様だな」


邪魔者はあと二人。
ロックオンと刹那を倒せばは俺のもの。
さて、どうやるか。


ハレルヤはあれこれ考えながらジュージューと肉を焼く。
そして、ひょいと食べた途端―――


「がっ……!?」


一瞬にして視界が真っ暗に。
直後、激しい痛みが咽喉と胃を襲った。
焼きつく痛み。
ガクガクと力が抜け、立っていられずにドサっと崩れ落ちるハレルヤ。
ぴくぴくしている。


「え?ちょっ、アレルヤ!?」

「う、うぅ……」

「ぅ、あ゛あ……」


アレルヤまでどうしたの!?とは大慌て。
二人のガンダムマイスターが苦しそうに呻いているのだ、慌てるなと言う方に無理がある。
どうしよう、どうしよう?と困っているの隣に来たロックオン。


「そんなに心配しなくても大丈夫だ。二人とも少し食いすぎただけさ」


大丈夫だ。などと言いながら再びの肩を抱く。
何故アレルヤまで倒れたのかは分からないが、チャンスだ。
狙い撃つぜ!そう思いながらコクリと飲み物を一口流し込んだ瞬間―――


「がふっ!!」


ドサっ。
ロックオンは倒れた。
肢体をぴくぴくさせている。


「ロ、ロックオン!?」


何がどうなっているのか分からない。
次々と倒れたガンダムマイスター達を前にどうしたら良いのか分からず、泣きそうな
そんなの横に刹那が来た。


「そのうち起き上がる、大丈夫だ」


そう言うと、おっかなびっくりという感じで手を伸ばし、頭を撫でてきた。
ぽふぽふ、と。


「刹那……」

「どうするかは、玄米茶を飲んでから考えればいい」


スッと差し出される淹れたての玄米茶。
一緒に飲もう。
ということらしい。


「ありがとう」

「……、俺は……」

「ん?なぁに?」

「俺、がっ!」

「!?」


ドサっ。
刹那は突然倒れた。
ぴくぴくしている。


「えっ、えーっ!?」


は思わず倒れた刹那にバっと触れた。
そして、気づいた。
よく見ると刹那の頭に巨大なコブが出来ていて、すぐ側にはハロがいることに。


「ハロ?」

スキ、スキ」


目をチカチカ光らせながら言うハロ。
ロボットもを狙っているなんて誰も考えなかった。



「……なんということだ……」

「……ハロも狙っていたのか」

「ハレルヤ……ハロの悪意が見えるようだよ」

「……」



静まり返った浜辺。
波の音だけが響く。











勝者はハロ^^;
本当はアレルヤの予定だったのですが……
すみませんTAT
次は多分、多分、多分(自信ない)
それではっ、ここまで読んで下さってありがとうございました*><*/



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