「はぁ……んっ」
の甘い声が室内に響く。
愛しい恋人、イザークの温かい肌。何度重なっても慣れない。
触れられるとくすぐったくて、熱くて、恥ずかしくて……幸せ。
「」
「っ」
うっとりと身を任せていると、耳元で名を囁かれた。
ふいに耳たぶを掠めた唇と吐息にはビクリと体を震わせる。
いつも、耳たぶを掠めたくらいじゃ。と思っているのだが、体は正直。
触れられるたびにビクビクと反応をしてしまう。
「こんな所でも感じるとはな、本当にいやらしい身体だ」
イザークの意地悪な台詞に瞳を潤ませる。
貴方が上手なせいよ、などとは言ってあげない。
「変に焦らさないで……変態っ」
「変態?ココをこんなにしている女の台詞か?」
イザークはの秘所に手を伸ばし、指で割れ目をなぞる。
くちゅり。という音を立て絡みつく蜜。
指をの前に差し出し、キラキラと光る糸を見せ付ければ―
「そんなのっ……」
今にも泣き出しそうに瞳を潤ませ顔を背ける。
この瞬間がたまらない。
そそられるのだ。
変態、かもしれないな。
イザークは心内で笑う。
もちろん愛撫は止めていない。
脇腹、臍、太股の内側。
触れて欲しいであろう所すれすれの場を唇や手で優しく触れている。
が自分から求めるように仕向けているのだ。
数分もすれば―――
「は、ぁ。。ん、……イザ、、お願っ……」
これ以上焦らさないで。
自分から求めるなんて女として恥ずべき行為なのかもしれない。
でも、求めずにはいられない。
だってこんなに熱いのだから。溶けてしまいそうなのだから。
「欲しいのはココか?」
イザークは少し勝ち誇ったように、でも優しく問いかけた。
唇で胸の突起を挟み舐め、長くしなやかな指を秘所にヌルリと挿り込ませながら。
「あっ、ああっ!」
びくびくと体を仰け反らせる。
蕩けた表情と恥らう仕草がイザークを焚きつける。
「熱い壁がひくひくと絡み付いてくるぞ?そんなに慣らさなくても挿れられそうだ」
「そんなっ、イザっ……」
余裕気に見えるイザークも結構限界なのだ。
直ぐにでも押し入りたくてたまらない。
それをいままで堪えていた。
「十分だろう?ココはそう言っている」
硬くなった自身でなぞってやれば返事をするかのようにの体がびくりと跳ねる。
悔しいけれど、ベッドの上では勝てない。
優位に立つことが出来ない。
「……お願い」
はキュッと目を瞑りながら強請るように両足を開いた。来て欲しい、と。
露になるの秘所。
薄暗くても多少は分かる。
「始めだけは辛いかもしれんが、耐えろよ?」
イザークは自身の硬さを確認し、にあてがった。
背に回される愛しい女の腕。これから繋がる。
燃えさかるものの中に愛しさと幸せが混じる。
「っ……」
「んっ、あああっ!」
あまり辛い思いはさせたくない。
そう思い一気に貫いた。
「は、はぁっ」
「やぁ、んっ、ぅんっ」
体と体をぶつける度に響く音。
粘着質な水音。
これだけでも二人を導ける。
「ミン、トっ……そろそろっ」
「んっ、いい」
限界。
「くっ、うああっ」
「ふああんっ」
イザークが達し熱い液を中に注ぎ込めば、も導かれるかのように達した。
脱力し、折り重なる二人。
「はぁっ、はっ、大、丈夫か?」
「ん、イザ……こそっ」
「ばっ、馬鹿にするな」
自分はまだまだ大丈夫だ。
そう言いたげ。
「ふ、ふふっ」
「何だ、急にっ」
「んー、イザーク大好き!」
ガバッと抱きつき、極上の笑みを見せる。
「ふ、ふんっ。そんな分かりきったことを言っても何も出んぞ!」
イザークはいつもこの笑顔に負けてしまうのだ。
どんなに大喧嘩をしても。
喧嘩をするほど仲が良い。という言葉は、この二人の為にあるような気になってしまう。
きっと結婚してからもこんな感じでやっていくのだろう。
お待たせいたしましたっ。(かなり)
すみません、どうにも裏小説が書けなくなっていまして……とまた言い訳><。
毎度すみません。
見捨てず読んで下さっている皆様には本当に感謝しております。
ありがとうございます*^^*
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