Precious Partner
時間は深夜1時
ヴェサリウス・ラウ・ル・クルーゼの部屋
「はぁ〜最高〜」
勤務を終えたは疲れを癒す為、一人シャワーを浴びていた。
夫であるラウはまだブリッジでアデスと話をしている。
最近はいつもそう。
「今夜もラウ遅いのかな〜眠くなっちゃうよ」
ラウは時間的に落ち着く深夜近くから色々と作戦を練ったりするため、部屋に戻ってくる時間は遅く、とあまり話せない。
今は戦争中で、ラウはクルーゼ隊を指揮する隊長。忙しくて当たり前。
一緒にいられる時間が少なくて寂しい!なんて言う事はできない。
頭では分かっている。
でも・・・・・
「寂しい。かまって欲しい・・・触れ合いたい」
ぼそっと、の唇から本音が漏れた。
子供だと、我が侭だと言われてもいい。今すぐ会いたい!そう考えた時、勢いよくバスルームの戸が開いた。
「っ!?」
ビックリして振り返ったを長身の男性が優しく抱きしめる。
「寂しい思いをさせてすまない」
安心感溢れる胸、強い腕、低音の心地よい声、世界で一番愛しい男性。
「ラウ!!」
は思いっきりしがみついた。もう離れない!という勢い。
ラウの服が濡れてしまうことなど気にしない。ラウ本人が気にしていないのだからいい。
「ラウ〜〜〜vv」
スリスリと愛しい旦那様の胸に顔を埋める。
心地いい。と、幸せに浸っていたが、ふと思った。やたらタイミング良かったけど?と。
これはもう聞くしかない。
「ねぇラウ?」
「ん?何かな?」
大きな瞳で自分の顔を見上げるが狂おしいほど愛しい。
ラウはニッコリ微笑み、愛妻の頬をさすって次の言葉を待った。
「ラウ、私が寂しいかまって触れ合いたいって言ったとき、見計らったみたいに来てくれたよね?」
「・・・・・」
「もしかして、ずっとバスルームの外にいた?」
「・・・・・・・・・・」
の問いかけに答えられないラウ。
どう説明すれば誤解がないか考えている。下手をすると覗き扱い。
「ねぇ、いたの?」
どーなの?という顔で聞いてくる。
正直に言うしかあるまい。と思い、ラウはやっと口を開いた。
「あぁ。会議を早く切り上げて帰ってきたら、シャワーの音がしてたのでな、美しい裸体を久々に見せてもらおうと、外で待っていた」
フッ。と笑い、さらりと告げた。
「そっか。それで私の独り言聞こえて、抱きしめに入ってきてくれたんだねv」
ちょっと不純な動機で待っていたという事など、どうでもいい。
自分の事を考えていてくれたのだから。
ピッタリとくっつき、想われているという喜びを噛み締める。
「ラウ、大好きv」
何を今更。な台詞でも、心底嬉しいラウ。
可愛らしい声で「大好きv」なんて言われたら愛しさが爆発する。可愛がりたくなる。
「、顔を上げてくれないか?」
優しく耳元で囁く。このセクシーな低音ボイスだけで腰が砕けてしまいそうだ。
「なぁに?」
愛しい旦那様の言葉、素直に顔を上げたに口付けのプレゼント。
「んっ・・・」
「ラ・・ウ・・・んっ」
始めは軽い口付け。そして少しずつ深い口付けへ。
二人だけの世界へ沈んで行く。
どのくらいしているのだろう?意識がボーっとなり始めた。
力が入らなくなる。
すると、の唇を味わっていたラウがスッと引いた。少し寂しい気がする。何故離れてしまうのか?
もっとキスして欲しい、とねだろうとした瞬間・・・
「あっ!・・・」
電気が走るような快感に襲われた。ラウが優しく愛撫しているのだ。
首筋・鎖骨・膨らみの頂の順に舌を這わせ、右手で秘所をいじっている。
「あっ、あっ、やっ・・・はっ、んっ!」
はラウの巧みな技に酔いしれ、上手く言葉を発することができない。
「はっ、ん・・・っ・・ラ、ウゥ・・駄目っ・・・」
完全に力が抜けてしまい、ガクガクしながら夫に掴まる。
そんな妻を抱きかかえながら愛撫を続けるラウ。
「はぁっ・・あうっ!や・・駄目っ・・やめっ・・」
ラウの服をギュッと掴み、快楽に耐える。
止めて欲しいわけではないのだが、そうでもしないとおかしくなってしまいそうなのだ。
一方、自分の腕の中で乱れるを満足そうに見つめるラウ。
「ふっ、は本当にいやらしいな?シャワーの音でも消せないほどの水音をたてるなんて」
と言い、ほら、と秘所を掻き混ぜ、わざとクチュクチュという音をたてて聞かせる。
そして、蜜に濡れた指をに見せた。
「いやぁ・・・意地悪しないでっ」
あまりの恥ずかしさに瞳を潤ませ顔を背ける。
拗ねた様子が可愛くて愛しくて、どうしても意地悪したくなる。が、泣かせてしまうのは不本意。
ラウはクスリと笑うと、
「すまない。つい意地悪をしたくなってな。だが、そんなに恥ずかしがることはない。
私もこんなになってしまっている。がそうしたのだよ」
と言い、スルリと硬く勃ちあがった自身を取り出した。
先走りの蜜に濡れたラウ自身を見た、
「・・・おあいこでしょっ」
と、上目遣いで軽く睨む。
ラウは、そうだな。と返事をし、軽く口付けると自身をの秘所にそっとあてがった。
「んっ、ラ、ラウ!ここでするの!?」
戸惑う。ベッド以外の場所でしたことはない。
これからベッドへ行くものと思っていたのに・・・
「嫌ではないだろう?ここまで呑みこんでいるのだからな?」
途中まで進入させたラウ。嫌とは言わせない。もう我慢できないのだから。
「はっん・・でもっ・・・ん、ああっ!」
反論しようとするを抱きかかえ、奥まで進み突き上げるラウ。
跳ね上がるの肢体。
寂しかった時間を埋めるようにぶつかり合う。
「ティ・・ラっ・・・!」
「あっ、はっ・・ラウっ!」
互いに頂上を目指し上り詰めていく。
「っ・・・!!」
しばらくしてラウの腰の動きがスピードを増した。激しく突き上げてくる。
「やあっ!あっ、あんっ、ああっ!駄目っ!ラウ!もうっ・・・んんっ!」
「くっ・・・!!」
の体が弓のように仰け反り、直後にフルフルと痙攣し脱力した。
ラウもの痙攣とほぼ同時に動きを止めた。
ひしひしと押し寄せてくる幸せ感。
二人はしばらく繋がったままで抱き合った。
毎日二人でこうしていられるのが当たり前な日が早く訪れることを願って・・・
おまけ
愛し合った後、の強い希望でバスタブに湯を溜め一緒に入ることになった。
「ねっ、ラウとお風呂入るのすっごく久しぶりよね?何日ぶり?」
「ん?そうだな・・・前に一緒に入ってから二週間はたっているな」
「う〜、そんなにラウと入ってなかったんだ」
ラウに抱きかかえられお風呂に入るのが大好きな。三日以上一人で入るとウズウズしてくる。
「また明日も一緒に入れるかな?」
期待に瞳を輝かせている。
「そうだな、アデスが解放してくれれば明日もまた一緒に入れるな」
隊長という立場はこういうとき辛いと思うラウ。
「えーっ。あんま期待できないー」
落胆する。ぶくぶく、と湯に顔を漬け数秒いじけたが、パッと顔を上げ笑顔でラウに言った。
「アデスも一緒にお風呂入ればいいんじゃない?バスタブには三人も入れないから、アデスはシャワーだけv」
名案でしょvとニッコリするとラウは、
「ははは。、朝にはアデスはヴェサリウスにいないかもしれないな」
と笑顔で答えた。
当然目は笑っていない。このままではアデスが危ない。本気にしている夫には、
「冗談よvラウ以外の男性に肌見せたくないものv」
と言って軽くキスをした。
ラウは「当たり前だ」と、短い返事と共に深いキスをにして・・・
今度はベッドに移って愛を確かめ合う二人。
短いようで長い夜。
お疲れ様でした。
裏、ようやくできた二作目は隊長!
素敵に変態な隊長を目指したのですが・・・微妙です。
ただの変態になってしまった気がするのは気のせいなのでしょうか。
うーん、謎。
それでは、読んでくださってありがとうございました!
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