昔々の中国。
ある街に、双子の道士とその妹達が住んでいました。
双子道士の名は、兄は聖(ひじり:通称・黒聖)、弟は聖(しぇん:通称・白聖)。19歳。
二人はまだ幼い妹達(こちらも双子7歳)の面倒を見ながら、街の人達のためにしっかりと働いていた。
これはそんな兄妹達のお話。
朝・・・
聖達の朝は妹を起こすところから始まる。
白聖は双子姉である月翠を、黒聖は双子妹の月翡を起こす。
まずは白聖、妹の部屋へノックをして入る。
「月翠おはよー、朝だよ、起き・・・って、もう起きてるか」
「おはようございます、白聖お兄様」
月翠は既にきちんと身なりを整え、いつの間に用意したのか、お茶なんか飲んで優雅に過ごしている。
まだ七歳だというのに、やたら大人。
そして、こちらは黒聖・・・
タンタンッと扉をノックし、部屋に入る。
「月翡、朝だぞ?さぁ、起きて。顔を洗って着替えて。朝食の準備はもう出来ているんだぞ?」
声をかけながらユサユサと揺するが、妹はうぅーーーん。なんて言って起きない。
「月翡っ」
何度も根気良く揺する。
「んぅ〜〜やあぁのぉ〜月翡まだ眠いのぉ」
寝起きが悪い月翡。
困り果てた黒聖が仕方なく布団をはいでも起きない。
どうしたものか?
と思っていると・・・
「黒聖お兄様、おはようございます。はぁ、まだ起きていないの?月翡。起きなさい。お兄様達は忙しいのよ。
困らせるなんて罪だわ」
「月翡おはよー」
白聖と月翠がやってきた。
お姉さんな月翠、黒聖に挨拶を済ませると枕を引っ掴み、月翡の肩あたりをボムボムと激しく枕でたたき出した。
起きなさい、と。
これはたまらない。ねぼすけな月翡もぱっちり目が覚める。
「やぁ〜っ!月翠、酷いのっ!痛いの・・・うぇぇ、、お兄ちゃあんっ!」
痛くて起きた月翡、ベッドに腰掛けて起こしてくれていた黒聖に泣きつく。
月翠は呆れ顔。
「そうやって直ぐにお兄様に泣きつく。さぁ、泣いてないでさっさと支度してちょうだい。白聖お兄様が作って下さったお粥が冷めるわ」
月翠は妹に言うと、ぷいっと踵を返して食卓へと向かっていった。
「べぇーっだ!」
妹・・・月翡、黒聖に抱きついたままアッカンベーをする。
聖達は苦笑。
妹を起こし、食事を摂らせ、仕事支度。
こんな感じで午前は終わってゆく。
午後・・・
道士である聖達は仕事で忙しくなる。
妹達に昼食を摂らせると、すぐにそれぞれの依頼者のもとへ。
月翠&月翡、二人だけでお留守番。
居間で本を読んだり、お茶を飲んだり、好きに過ごしていたが・・・
「お兄ちゃん達、遅いの」
甘えっ子で寂しがり屋の月翡。
三時間ほどしかもたない。
ぐぢぐぢと言い出し、ついには泣きそうに・・・
そんな月翡にウンザリした月翠は、「出かけるわよっ」と、湯のみを置き、月翡の手を引き外へ。
泣かれては困る。また自分が意地悪したのだと思われたりしたら・・・
二人でひたすら歩き回り、兄の所へ。
こんな感じで、双子姉妹がちゃんと留守番出来ていたことはまだ・・・ない。
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