バーベキューパーティー
夕刻。
ミッション終了後の事。
四人全員がパイロットスーツから普段着に着替え終わったのを見計らい、ロックオンが口を開いた。
「なあ、皆でバーベキューやらないか?パーっと騒ごうぜ」
肉や野菜は準備出来ている。
ミッション前に買っておいた。
後は人間が集まるだけ。
明日の夜まで暇なんだし、な?やろうぜ!などと陽気に誘うロックオンに、やはりこの人が難色を示した。
「何を言い出すかと思ったら」
ティエリア。
溜息をつき、馬鹿馬鹿しい。と態度で示しながら個室へ引き上げようとする。
続くようにアレルヤも、
「今はそんな事をしている場合ではありませんし、スメラギさん達に知られたら……」としかめ顔を見せた。
刹那も「俺は参加しない」と不参加表明。
誰も賛同してくれない。
人数が集まらないと話にならないのに。
彼女と仲良くなる為に計画したパーティー。
突然二人きりだとお断りされてしまいそうだったので、皆で楽しめるパーティーにした。
何が何でも参加してもらう。
そして、後から退場してもらう。
ロックオンは参加したくなる台詞で皆をパッと狙い撃ちすることにした。
「そうか、それは残念だ。は喜んでくれたんだけどな。ま、やりたくないものは仕方がない。
ミッションと違って自由参加だからな。ちょっと寂しいが、二人だけで楽しむさ」
「!!彼女が参加するのなら俺も参加する!」
バッと眼鏡が飛ぶ勢いで振り返ったティエリア、あっさりと態度を変えて参加を表明した。
一に、二にヴェーダ、三・四で五にヴェーダ!
「ロックオン、僕も参加させてもらうよ。……ハレルヤ、チャンスだよ」
「もガンダムだ」
アレルヤと刹那も「」という名で簡単に釣れた。
狙い撃ち成功。
―・。
ガンダムの整備を担当。
ソレスタルビーイング内ではアイドル的存在。
ガンダムマイスター達は密かにこの少女を狙っていたりする。
互いを蹴落とそうとしながら。
「よし決まりだ。一時間後に浜辺に集合!」
「了解」
「了解した」
「了解。一時間後」
4人はそれぞれの個室へと引き上げていく。
「のハートを狙い撃つ。狙い撃つぜ」
「ロックオン、スキ、スキ」
「眼鏡の手入れをしておかないと」
「冷蔵庫のケーキを持っていこうかな」
「玄米茶……か」
皆で楽しくバーベキュー。
たまには良いだろう。
一時間後―――
「全員集まったな」
「はーい。ロックオンに、アレルヤに、ティエリアに刹那にハロに私。ちゃんと全員いまーす」
「あはは、元気が良いね」
「やはり笑顔が良く似合うな」
「ハロも入っているのか」
「ワルイカ、ワルイカ、ミンナナカヨク」
「よーし、じゃあ始めるか」
ロックオンは火を起こし、刹那はティエリアが作った秘伝のタレを皿に入れる。
はタレが入った皿を皆に配り、ハロは上手に飲み物を紙コップに注ぐ。
なんとか理想の形になってきた。
「そうだ。アレルヤ、網に食材を乗せる係りをやってくれ」
「了解」
ロックオンに頼まれ、アレルヤはせっせと食材を焼きだした。
肉、野菜、海老や蟹やイカをひょいひょいと網に乗せる。
乗せられた食材はジュージューといい音を立て、お腹を空かせるいい匂いを放つ。
「もういいかな。はい、。焼けたよ」
「ありがとうっ」
満面の笑みで肉を皿に乗せて貰ったは「ふーふー」と息を吹きかけ、少し冷ましてからハグハグと食べだした。
猫舌なのだろうか。
アチアチと言いながら可愛らしく食べている。
他の者達も焼けた肉をはふはふ言いながら口に運んでいる。
忙しく食材を焼いているアレルヤには、ハロが食べ頃の食材を取って食べさせたりしているので大丈夫だ。
「んーっ、美味しい」
「良かった」
幸せそうな顔で食べるを見て、焼き担当のアレルヤも幸せそう。
ハレルヤ、僕が焼いた肉を美味しそうに食べてくれているよ。
そう思いながら愛しい少女に見惚れていたら―――
「これは……なんという失態だ!」
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初の00ドリーム小説。
まだ途中ですが、お楽しみいただけたでしょうか。
少しでも楽しんでいただけていたら幸いです*^^*
続き……出来るだけ早く仕上げられたらいいな(遠い目)
それでは、読んで下さってありがとうございました*><*/
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