再会2
深夜―――
「さて、と」
羅那はムクリと起き上がり、ベッドから抜け出す。
彼女のもとへ行くのだ。
取り戻しに行かなければ。
さあ、やっと本当の再会だよ。
帰っておいで。
……いや、―――
羅那は迷わずの部屋へと辿り着いた。
さんざん見ていたのだ、当たり前。
ギィ
静かに戸を開けるとが眠っているのが見えた。
何も知らずに眠っている。
「愛しい君」
羅那は眠っているのベッドに腰かけ、サラリと髪を絡め取った。
美しい……
あの頃と容姿は違うけれど、魂は変わらない。
眠りに落ち脱力しているをそっと抱きかかえる羅那。
「……そうだ」
このまま攫ってしまっても良いけれど、その前に記憶を戻しておこうと思った。
劉道士には術をかけておいた。
明日の朝まで起きる事はない。
キョンシーには何もしていないが、特殊とはいえただのキョンシーだ。
勘付いて邪魔しに来たなら消せば良い。
「さあ、思い出しておくれ?」
ひたりとの額に羅那の手が当てられる。
ボウッと光が発し、数秒後―――
「んっ……」
の瞼がぴくりと震えた。
ゆっくりと開かれる瞳。
「……っ!!」
目を開け映った姿には驚愕の表情を浮かべる。
「あ……羅那……?な、んでっ?どうし……て?」
ガタガタと震えながら漆黒の瞳を見つめる。
目を離したい、逃げ出したい。
それなのに体がいう事を聞かない。
私は羅那道士の事を知っている。
ずっと前から知っている。
だって私の恋人だった人なのだから。
私の手で殺してしまった人なのだから。
殺してしまった……心臓に小刀を突き立てて……確かに……
確かに殺してしまったのに、何故今ここにいるの?
どうして私は?
違う、私は、じゃない。
違う、私はで……。
混乱したはただただ震えているだけ。
羅那は冷たい微笑を浮かべている。
「思い出してくれたみたいだね?前世の記憶。ああ、こんなに震えて……私のことが怖い?
大丈夫だよ。君がした事、怒ってなどいないから。何もしないよ。
ただそう、閉じ込めてしまおうとは思っているな。
もう二度と離れてしまわないように。一緒に玄陰へ行こう?永遠の時を共にするんだ。
君と一緒ならあの世界に留まってもいい。人界での生活など喜んで捨てるさ」
「あ……い、いや!」
誰か助けて!
―駄目っ!
助けなんて求められない!
前世の記憶……記憶の通りならこの人は……
助けに来た者を殺してしまう。
私のために……私のせいで……
だから殺した。
助けなんて求められない。
逃げなきゃ……逃げなきゃ!
「やっ、離して!離して!!」
は逃げようとするが、きつく抱かれているため逃げられない。
「駄目だよ、離さない。もう絶対に。さあ、駄々をこねないで大人しくしておくれ」
直ぐに着くから。
そう言おうとした時―――
『、どうし―――っ!?あんた、何してるんだよ!?』
キョンシーになって耳が良くなったのか、
それともの身に危険が迫っていると感じ取ったのか、
聖が部屋にやって来た。
泣き出しそうなを抱いている羅那に聖は怒りを露にする。
無理やりにどうにかしようとしているようにしか見えないから。
「ちっ……キョンシーが俺をどうこう出来ると思うか?大人しく死んでろ!」
「止めて!!」
叫ぶを無視し、術で銭剣を飛ばす羅那。
『!!』
10へ
―――と、ここまでです。
思っていたより長くなってしまったので、わけました--;
相変わらずまとめられない。
文章力って、どうやったらつくのだろう?そんな事を考えながら、逃げっ。
今回も読んで下さり、ありがとうございました^^
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